乳児アトピー性皮膚炎重症度別、対処の仕方

@ほっぺやあごなど口のまわりに赤い発疹

(外用薬)
(1) アズノール軟膏

(日常生活の注意点)
(1)食べ物の汚れや、よだれを拭いた後に、そのつど軟膏処置を行って下さい。

(2)おふろでの石鹸はもちろん使用して清潔にしてあげてください。おふろ上がりにも軟膏処置を忘れないで下さいね。

 

 

 

 

A顔と頭にかけての赤みとかさかさの皮膚変化

(外用薬)
(1)アズノール軟膏

(日常生活の注意点)(1)1日に2〜3回軟膏処置をして下さい。

(2)おふろでの石鹸はもちろん使用して清潔にしてあげてください。おふろ上がりにも軟膏処置を忘れないで下さいね。

 

 

 

 

 

B眉間やほっぺ、あごの部分に軽度の発赤とこまかいざらざら変化

(外用薬)
(1)まずMediumクラス(ロコイド軟膏・パルデスクリーム・キンダーベート)を1日2〜3回薄くぬってください。

(2)数日後に軽快したらアズノール軟膏と交互に使用。

(3)さらに数日後、また悪化のないことを確認の上アズノール軟膏のみ継続使用してください。

(日常生活の注意点)
・洗顔や、石鹸の使用はまったく問題ありません。
・アレルギー検査必要。

Cかさかさ、じゅくじゅくがかなり激しい、かゆみも強い

(内服薬)
(1)ザジテンシロップ

(外用剤)
(1)アズノール軟膏を広く薄く塗ります。ただし頬の重症な部分にはMediumクラス(ロコイド軟膏・パルデスクリーム・キンダーベート)を重ねて塗って下さい。1日3〜4回から。
(2)さらに亜鉛華軟膏をやや厚めに重ねて塗ってください。

症状が改善されてきたらBの治療にステップダウン。
(日常生活の注意点)
Bに同じです。

D顔面全体にがさがさ、じゅくじゅく、かゆみは相当強い

(内服薬)
(1)ザジテンシロップ

(外用剤)
(1) Mediumクラス(ロコイド軟膏・パルデスクリーム・キンダーベート)を塗ったあと亜鉛華軟膏をやや厚めに重ね塗り。1日3〜4回から。

(2)目の周囲はネオメドロールEE眼軟膏。

(3)軽快後は⇒C⇒Bへと変更。

(日常生活の注意点)
Bに同じです。

E顔面から頭部、体にまで広がる病変。びらん面には細菌感染も

(内服薬)
(1)黄色ブドウ球菌に感受性のある抗生物質

(2)ザジテンシロップ

(外用剤)
@Strongクラスの抗生物質含有の軟膏(リンデロンVG軟膏)をぬったあと、亜鉛華軟膏を重ねぬり。1日4〜5回。

A軽快後⇒D⇒C⇒B

(日常生活の注意点)
Bに同じです。

関連サイトへのリンク