小児インフルエンザ治療指針 [2014年02月01日(土)]

日本小児科学会は、15歳以下の子どもの季節性インフルエンザ治療指針をまとめた。

今季増えつつある型のウイルスは重症肺炎を起こす恐れがあるため、幼児や呼吸器の持病がある場合は早めに抗インフル薬で治療するよう呼びかけている。1〜9歳はタミフル、10歳以上には吸入薬のリレンザやイナビルを推奨している。

 今季は、2009年に大流行を起こした新型インフル(H1N1)が主流になりつつある。このウイルスでタミフルが効きにくいものも見つかっており、指針は「小児で重症肺炎多発の可能性がある」と警告。重症化の恐れがある子は、抗ウイルス薬をなるべく48時間以内に使うとした。タミフルで症状が改善しない場合、リレンザやイナビルを使うことを薦めている。

 タミフルは、服用とその後の異常行動の因果関係は不明だが、体格が大きく行動の制止が難しい10歳以上は、厚生労働省は使用を制限している。指針も「10歳以上は原則として使用を差し控える」とする。ただし、ぜんそくなど呼吸器の持病がある時は「副作用に注意しながら使用も考慮する」とした。

 重症化した場合、保護者の同意などを得た上で、点滴薬ラピアクタを通常の2倍量投与する治療も選択肢の一つとした。同学会で予防接種・感染症対策担当理事の野々山恵章防衛医大教授は「多くの子は重症化せず回復するので過剰に恐れる必要はない。ただし、注意深く観察し、息苦しいなど症状が重くなりそうなら早く受診して欲しい」と話す。