鳥インフル、人から「限定的な感染」 [2014年01月29日(水)]
鳥インフル、人から「限定的な感染」 中国、警戒強める

 中国で感染が拡大している鳥インフルエンザ(H7N9)で、中国国営新華社通信が27日、「浙江省で人から人への限定的な感染が起きている」と報じた。これまで中国政府は、H7N9型の診療指針で、「限定的で、持続的ではない」との条件付きながら、「人から人への感染は排除しない」との見解を示すなど可能性については認めていたが、今回は発生そのものを認めた。

 濃厚な接触によって人から人への感染が起きたとしても、それが散発的な状態でとどまっている限り大流行にはならない。しかし、ウイルスが変異して、人から人へ感染しやすくなれば、世界的大流行(パンデミック)につながる恐れがある。東北大の押谷仁教授は「十分な警戒が必要だ」と強調している。

 中国では今年に入って感染者が急増している。本土と香港で計111人、死者は22人。浙江省政府は27日、死者は12人にのぼると明らかにした。同省がこれまでに発表した死者は1人だった。他省でも死者は現時点の公表より多い可能性がある。昨年3月末に初めて人への感染が報告されて以降、中国本土と香港、台湾で計260人、うち死者は71人となった。