後発薬、先発の6割に値下げ [2013年12月17日(火)]
後発薬、先発の6割に値下げ 厚労省方針、来年4月から

新薬と効能が同じ後発薬(ジェネリック)について、厚生労働省は、来年4月の診療報酬改定で値下げする方針を固めた。今は発売時の値段が「先発品の7割」だが、改定後に登場したものは「6割」に引き下げる案を、18日の中央社会保険医療協議会(中医協)に示す。後発薬をさらに安くして利用を促し、医療費の膨張を抑えるねらいだ。

 公的な医療保険が適用される処方薬について、国は公定価格(薬価)を定め、2年ごとに見直している。いまは原則、最初に登場した後発薬に、効能が同じ先発品の7割に当たる薬価をつけ、その後の改定のたびに安くする仕組みだ。

 今回の見直しで、厚労省は後発薬の普及をてこ入れするため、発売時の値付けの引き下げを検討。これまでに先発品の5割や6割など複数の案を示した。ただ、5割案には製薬業界が難色を示し、厚労省は値下げ幅が小さい6割案で調整する方針だ。見直し内容は年明けに正式に決める。