B型肝炎、10月にも定期接種化 [2016年01月04日(月)]
B型肝炎ワクチン、10月にも定期接種化 厚労省が方針

 B型肝炎ウイルスの感染を防ぐワクチンについて、厚生労働省は今年10月にも予防接種法に基づく「定期接種」にする方針を決めた。0歳児に計3回接種する。

 B型肝炎ワクチンは、ウイルス感染を予防することで、その後に起きる肝硬変や肝臓がんにならないようにするのが目的。定期接種になれば、市区町村が原則無料で実施することになる。接種を受けるのは生後2カ月、3カ月、7〜8カ月に1回ずつとする。

 このワクチンは、母子感染を防ぐためにウイルス感染している母親から生まれた新生児に接種する場合は、公的医療保険が適用されている。

 B型肝炎ワクチンをめぐっては、国内シェアの約8割を占める化学及血清療法研究所(化血研)の製品が、不正製造問題の影響で出荷自粛が続いている。厚労省は、ほかの製薬会社1社に増産を依頼している。ワクチンを安定的に供給できる見通しが立ったところで、定期接種にする時期を正式に決めるという。