X線と被爆

 各種レントゲン検査やCT検査は放射線を利用した検査です。

「病院に行ったら何枚もレントゲンを撮られた。」とか、

「骨折の治療で骨がつくまでの間に定期的にレントゲンを撮られて大丈夫?」

「レントゲンを撮りすぎたらガンになる。」

と言うのを聞いたことがあるので心配だという方へのX線と被爆についての簡単な解説です。

我々が日常生活上に浴びる被爆量は?

 意外と知られててませんが放射線は自然界にも存在し地域や地質にもよりますが大地から1年間に.46mSv(ミリシーベルト)。

 また、宇宙からの放射線(宇宙線)で1年間に0.38mSv、その他空気からなど1.5mSv程の被爆を受けます。

 また、よく飛行機に乗られる方は地上の数倍の宇宙線を浴びる事になります。

それでは放射線検査によるの被曝量は?

 胸部で0.1mSv、胃透視で15mSv、CT検査で20mSv以下程度です。

勿論、照射部位以外に直接被爆する事はありません。

人体が白血病やガンになると言われている放射線量は?

 一度に1000mSvを越える量と言われています。

これは先の胸部の被爆量で例えると10000倍です。

妊婦の胎児に対する影響は?

 妊娠週により若干異なりますが妊婦が腹部に直接一度に100mSvを越える量と言われています。

 ただ妊娠中や妊娠の可能性のある場合は緊急時以外は避けた方が良いでしょう。検査を受ける前に医師に相談して下さい。

 

 結論は 上記によりレントゲン検査で被爆する量は心配しなくても良い量だと言うことが解ります。

 余談ですが我々が生活する中で自然に吸い込んでいる排ガスなどの発癌率の方がはるかに高いと統計上でも証明されてます。

 ただここで理解していただきたいのは、上記理由で安全であるからレントゲンを撮影するのではなく、撮影する必要があるから撮影するということです。