CTによる肺癌検診
ある地区でこのCTを使って肺癌検診が行われました。それ以前は、胸部X線時代の5年間の肺癌発見率は平均で人口10万人あたり52人でした。 一方CT検診を97年度に開始したところ、なんと肺がん発見率が一挙に7.5倍に跳ね上がり、人口10万人あたり400人近くも発見されたのです! これらの多くは完全治癒可能な早期癌ですから、いかに今後の肺癌検診においてヘリカルCTが大切なものかおわかりになると思います。
症例提示 54才男性 肺癌 「どこに肺癌があるかおわかりになりますか?」
「肺癌は右肺門部にあるはずですが、残念ながら単純X線では見落としてしまいますね。」
→(CT画像をクリックすれば大きくなります。) 右肺S6の区域に直径2cm弱の結節が認められます。手術が行われ腺癌(肺癌の一種)の病理診断がつきました。