どんな病気？　どんな予防？　どんな治療？

　うんちは毎日出なくてもかまいません。 生後1か月をすぎると便の回数が減ってきます。便が2〜3日出ないと便秘ではないかと心配になりますが、まとめてたくさんやわらかい便が出て、体重も順調にふえているなら、便秘とは考えなくていいのです。

　便がコロコロしていて、排便のとき、りきんで苦しそうにするとか肛門がきれたりするのを便秘といいます。

便秘のときの工夫

1）お腹をやさしくさする。

2）マルツエキス、砂糖水、果汁などを与えてみましょう。

ただし果汁は効く子と効かない子がいますから、いくつかの種類の果汁をためしてみましょう．

3）離乳食が進んでいれば、果物や野菜を加えることが大切です。

綿棒浣腸 　

綿棒にベビーオイルなどをつけて、先の部分がかくれるくらい肛門にさ」し込み、少ししたら引っぱり出します。場合によっては何回かくり返してもかまいません。たいがいはこの方法で便が出ます。

イチジク浣腸 　

どうしても便がでないときは浣腸をします．市販のイチジク浣腸でかまいません．浣腸をしたら肛門をしばらくおさえておくようにします．浣腸が習慣になるということはありません。

　何かの病気で便秘になることもありますが，診察を受けて，そのような病気ではなさそうだとわかったら，次のようにして便秘を治しましょう．

うんちは習慣

　毎日きまった時間にうんちをする習慣をつけることが一番大切です．朝食か夕食のあと、と決めて、初めのうちは便意がなくてもトイレに行かせてみてください。

　ただし，叱りつけたり無理にさせるのは逆効果です。

　繊維分の多い食物をとらせてください。これらの食物を材料にすれば調理の方法はどのようにしてもかまいません．

便秘に有効な繊維性食品

1）いも類：さつまいも、さといも、こんにゃく、しらたき

2）野菜類：白菜、キャベツ、ピーマン、なす、かぼちゃ、にら、もやし、きゅうり、ごぼう、人参、大根、かぶ、切り干しだいこん、たけのこ

3）豆類：大豆、小豆、おから、豆腐、納豆

4）穀類：麦飯、コーンフレーク、ポップコーン、オートミール

5）果実類：みかん、オレンジ、あんず、乾燥プラム、パイナップル、メロン、いちご、干しぶどう、洋梨、りんご

6）きのこ類：しいたけ、しめじ、えのき、なめこ

7）海藻類：わかめ、こんぶ、のり、寒天、ひじき、もずく、昆布

8）油　類：生クリーム、バター、マヨネーズ

9）砂糖類：水あめ、はちみつ、黒砂糖

10）その他：ヨーグルト、ビフィズス飲料、炭酸飲料、香辛料

くすりを使う

　食事を工夫してもよくならないときはくすりを使うこともあります。

医師にご相談下さい。