熱性けいれん |
どんな病気? |
熱性けいれんは生後6か月頃から4才頃までに多くみられ、日本人の子どもの7-8%が大きくなるまでに1回はけいれんを起こすと言われています。けいれんは熱が急に高くなるときにおこりますが、けいれんを起こした後しばらくしてから熱が上がってくるような場合もあります。 一度けいれんを起こした子の約1/3は2回またはそれ以上くり返すことが知られていますので、今度けいれんを起こしたときのために、次のことを知っておいてください。 ●けいれんを起こしたときには 1.あわてないで様子を見ます。 2.何もしないで 3.吐いたものがのどにつまらないように ●電話してください ●後遺症が残らないかどうか・再発しないかどうか。 ☆1.てんかんかどうか注意してみる必要がある場合 1)熱性けいれんが発症する前から発達の遅れなどがある場合 2)けいれんが全身性でない場合、15〜20分以上つづく場合 24時間以内にくり返す場合、のいずれか1つ以上 3)両親や兄弟にてんかんの人がいる場合 ☆2.熱性けいれんの再発に注意する必要がある場合 1)1歳未満に発症した場合 2)両親のうち1人または2人とも熱性けいれんをおこしたことがある場合 ●予防接種は? けいれんをおこした後1年間は予防接種ができないという規則はなくなりました。かかりつけ医による個別接種であれば、全ての予防接種を行うことができますのでご相談下さい。 |
予防は? |
けいれんを予防する薬(ダイアップ坐薬)があり、熱の出はじめに早めに使うことでけいれんを予防することができます。熱性けいれんをおこしたことのある子全員が使うわけではありませんが、予防投与で再発率は約1/3に下げることができます。薬の使いかたや注意は別のパンフレットがありますのでそちらをご覧下さい。熱さましの坐薬を使うことは熱性けいれんの予防にはなりません。 |
治療は? |
けいれんが続いているときは、けいれん止めの坐薬(ダイアップ坐薬)を使ったり、セルシンの注射薬を使用します。 |
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