お薬の上手な飲ませ方(*^_^*)
小児科の治療では、上手な薬の飲ませ方が重要なポイントです。

 良く効く薬でもちゃんと飲ませていただけないと何も治療していないのと同じことになってしまいます。 お薬が大好きでなんでもよく飲んでくれる子もいれば、何としても飲まない子まで様々ですが、最初からみんな上手に飲めるわけではありません。お母さん方の努力と工夫でだんだんと飲めるようになれば良いかと思います。

 「うちの子はお薬を飲んでくれないんですぅ」

だけではちょっと困ります。(^_^;)

 お子さんに薬をきちんと飲ませられるようにしていくことは、お母さん方の大切な役割なのです。

 ここには薬の飲ませ方のいくつかのヒントを書き出しておきました。どれが一番良いやりかたというわけではありませんので、試してみながらお子さんにあったやり方を探してみて下さい。

 なお、ここでは主に0〜3歳頃の乳幼児を想定して書いています。 また、ここにはいろいろと書きましたが、お薬はなるべく他のものに溶かさないで、普通に水だけで飲めるように習慣づけていきましょう。

<飲ませる前に>

1、最初に薬を出す前に、子どもの好みを教えて下さい。

 水薬にするか散薬にするか、あるいは坐薬にするか錠剤にするか、甘い薬が良いのか少し苦くても大丈夫なのか、これは大切なポイントです。最初に失敗すると後々まで飲んでくれなくなることがありますので。

2、今までに薬で具合が悪くなったり発疹が出たことがある場合には、必ず伝えて下さい。

 他の医療機関で一緒に処方されている薬がある場合には、持参するか薬の名前を教えてもらうようにして下さい。また、飲んでいて良くならないからといって市販の薬を一緒に飲ませることはしないで下さい。

3、出された薬が飲めなかったときにはすぐに伝えて下さい。

 種類を変えたり剤型を変えたり、相談に応じたいと思います。

4、お子さまには必ず、病気を治すために必要な薬であること、ちゃんと飲んで早く病気を治そうということを、機嫌の良いときをみはからって教えて、できるだけ本人が納得して飲ませるようにして下さい。

 無理強いをすると更に薬がきらいになり、悪循環になってしまいます。

5、飲ませるときには笑いかけてあげながら飲ませ、飲めたら必ず「えらいねぇ」というようにほめてあげてくださいね。

<薬の用法、用量>

1、薬の袋に「毎食後」と書いてあっても、必ずしもそれにこだわる必要はありません。特に、食後に薬を飲ませると咳をしてむせて吐いてしまうような場合は食前に飲ませた方がいいでしょう。また、乳児では授乳の直前に薬を飲ませ、その後に哺乳させるのが原則です。

2、抗生物質などは、1回の量をできるだけ残さずに飲ませてください。少量ずつわけて飲ませると、効き方が全然足りなくなる可能性もあります。

3、喘息の薬の中には飲ませ方が他と違うものもあります。最初に処方するときにはできるだけ説明しますが、特におばあちゃんやお父さんなど、いつもと違った人が飲ませるときには注意してもらうようにして下さい。

4、薬のことでわからないことがある場合には、次に受診した時に遠慮なくご相談ください。聞きそびれたときにはかかりつけの調剤薬局でご相談いただいても結構です。

<水薬>

1、スポイトを使ってのませる。

2、スプーンを口の中に入れ舌の上に乗せる、少しずつ流し込んで全部流し込んだのを確認してスプーンを抜く。

3、冷蔵庫に入れて冷やしておくと口当たりが良くなる。

4、1回分を冷凍庫に入れてシャーベット状にする。

5、乳児では、哺乳瓶の乳首の部分にたらしてのませ、その後で哺乳させる。一回分のミルクに混ぜると、全部飲めなかったりミルク嫌いになったりする。

6、水薬はお子さんの手の届かないとことに保管して下さい。おいしいからといって全部飲んでしまったという事故を耳にします。また、薬のことを「おいしいジュースだよ」というのは事故のもとですので避けて下さい。

<粉薬>
1、ごく少量の水に溶いてだんご状にして上あごやほっぺの裏にこすりつけ、その後で水、湯冷まし、ミルクなどを与える

2、溶かすときには、少量の水でといてスプーンで流し込む

3、溶かしてスポイトで口の奥に流し込む

4、牛乳、ヨーグルト、アイスなどの乳製品に混ぜると苦みやわらぐ

5、カルピスの原液やガムシロップにといて飲ませる

6、水に溶かし凍らせてシャーベット状にする

7、ジュースやスポーツドリンクに混ぜる場合は、

薬によってはかえって苦みが増す場合があります (参考資料)

1、甘味料または香料を加える。砂糖・はちみつ*・水あめ・シロップ・チョコレート・ココア・ハッカ・バニラなど

2、服用後、すぐ好きな飲食物、甘味料を与える

3、服用後、少量の食塩を与える(口中の苦みを早急に減少させるため)

4、冷菓**と一緒に服用させる(味覚を鈍麻させるため)

5、オブラートに包む

6、少量の微温糖に溶かし、スプーンやスポイトで小量づつ、なるべく口の奥に流し込む

7、少量の微温糖で練ってペースト状にし、口腔内に塗布する

8、少量の水などで練って凍らせ、シャーベット状にする

9、他の食品と混ぜる (フルーツ)ヨーグルト・牛乳***・プリン・ジャム・キナコ・アルカリ飲料・ゼリー・シュークリーム・バナナ・ピーナッツバターなど

注) *1歳未満の乳児には与えない **身体を冷やすので咳を誘発する恐れがある ***授乳期はミルクを飲まなくなったりするので避ける

<坐薬>

1、ベビーオイルなどを少量つけて、坐薬の細い方からおしりに挿入します

2、入れた後はすぐに出てしまわないようにしばらくの間おさえていて下さい

3、もし、それでもすぐに出やすいような場合は、坐薬の反対側(丸くなっている方)から入れると出にくいということをきいています。

4、入れた後どれくらいたって出たらそのままで様子を見る(あるいは入れ直す)方が良いのかは、坐薬の種類によっても違いますので一概にはいえません。一般的には15分以内で坐薬がほとんどそのままの形で出てきたのなら入れ直しても良いのではないかと思われます。

<薬の副作用について>
 出されている薬について、副作用がないかどうか気になるのは当然のことだと思います。なるべく薬の種類別にパンフレット類つくっておきたいと思いますが、もし不十分だったりわからないことがあったらおたずねください。
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