水いぼ(伝染性軟属腫) |
どんな病気? |
伝染性軟属腫ウイルスが皮膚に感染することによって起きます。主に幼児期に好発します。プールでの感染が多く、皮膚からの直接感染のほか、タオルやビート板を介する間接的感染もあると考えられています。 アトピー性皮膚炎児では掻くことによる目にみえない小さな傷が皮膚に多数あるため感染しやすく、さらに自家接種により多発しやすい傾向があります。 部位は体、四肢ことに脇の下、側胸、上腕の内側などのすれる部位に多く出ます。発疹は通常、粟粒大ないし米粒大の白色丘疹で、半球状に隆起し、中心にお臍のくぼみのようなへこみ(中心臍窩)をもつ特徴があります。乳白色の内容は増殖したウイルスを含む軟属腫小体で感染源となるので注意が必要です。 放置した場合、自然治癒には数ヶ月以上かかり、その間は他児への感染源となりえます。 現在のところ、本症に対するワクチンなどの予防法や特効薬はないため、対症療法による治療を行います。 |
予防は? |
水いぼのお子さんとなるべく肌を接するのは控えることでしょう。(^_^;) |
治療は? |
以下のごとく、いろいろな方法が試みられていますが、どれも「五十歩百歩」「水いぼ取りに王道はなし!」ということでしょうか・・・。(^_^;) 摘除法 先端がリング状になったいぼ取り鑷子あるいは半球状になった鋭匙鑷子で、軟属腫を摘まみ取ります。最も原始的ですが、確実な方法です。ただし細かいものが多数散布されたような水いぼの場合、この方法では取り切れません。また疼痛を伴うので、個疹の大きい場合や多発部位にはあらかじめリドカインテープ剤を貼布し、1時間ほどしてから摘除すると、痛みが軽減されるので使用する場合もあります。 ハト麦の内服 「ハトムギ、玄米、何とか茶〜♪」というCMがありますが、あれです。ハトムギには免疫力を高め、抗ウイルス作用があるといわれています。 外用療法 すりあわせる部位などで軟属腫が多発する場合、1日2回、アラセナA軟膏を貼布すると、皮疹の増加を防止し、また小さな皮疹は消退するといわれていますが十分な効果は期待できないようです。 凍結療法 液体窒素を含ませた綿棒で、軟属腫を凍結壊死を起こさせます。。週1回で、数回繰り返す。 腐食療法 40%硝酸銀液を先の細い綿棒につけて、丘疹の先端のみに塗布し、乾燥させます。 |
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